人生初の海外一人旅は、ドイツ留学中の時でした。
ちょうど東欧の国チェコへの一人旅から帰ってきたクラスメイトに「プラハはすっごいよかった。一度は見ておくべきだよ」と勧められたのがきっかけでした。
彼女の話にすっかり魅了されてしまった私は、行く気満々。
それもなぜか彼女のように一人旅にチャレンジしてみたく、大きなリュックサックを背負いバックパッカーで行くことになりました。
プラハってどこ?
チェコ共和国の首都。同国最大の都市で政治、経済、文化、交通の一大中心地。
ドイツ、オーストリア、ハンガリー、スロべキア、ポーランドに隣接する。
さあ、出発!
無事、到着したものの。。。
友達と一緒の旅はよくあったけれど、たった一人での旅は初めて。
勢いで来てしまったものの、全てチェコ語で表記された広いバスターミナルにポツンと一人残された時は、さすがに不安を感じたものでした。
それでも地図を片手に、道行く人に尋ねながら路面電車を乗り継ぎ街の中心部へ。
中心部に来てしまうと、賑やかなこと!
途端に気分が上がってきて日本から送ってもらった「地球の歩き方」(これは旅行するときの必読アイテムです)に記載されている観光名所をかたっぱしから歩いて周ることに。
まずは王道のプラハ城、モルダウ川にかかるカレル橋を渡って対岸から再びプラハ城を眺める。
夏のさわやかな気候も相まって、青空に聳え立つプラハ城の美しさは圧巻でした
途中、「黄金の小路」と呼ばれる観光名所に立ち寄ることも忘れません。そこで最も有名なのは、入り口に「22」とかかれた青い家です。
チェコの作家「フランツ・カフカ」が仕事場として一年ほど利用していた場所です。
観光客の定番の記念撮影スポットです。
一人旅で唯一困ったこと
気ままに過ごせる一人旅はなかなか快適で、自由を手にした野鳥のように私は気が向くままプラハの街を闊歩していました。
しかしふと空腹に気づき、レストランに入ろうと思ったら、観光地なのでどこのレストランも家族連れや仲間とわいわい旅行で来ている人々でごった返しているのです。
一人で入るのに最初は気後れしてしまいましたが、プラハの郷土料理を食べたい欲のが勝り、心の中ではいろいろな葛藤があったものの、美味しいご飯をいただき大満足でした(よくある話ですが、写真を撮ろうと思ったときにはお皿の上のお料理は既にお腹の中。というわけで、残念ながら写真はお見せできません )。
ボヘミアンガーネット
チェコでは、古くからお守りとして使われてきたガーネット(天然石)。現在でも、母親から娘に、代々受け継がれていくジュエリーです。
また、チェコを代表する宝石として、外国からの要人への寄贈品としても使われるようです。
私もお土産にガーネットのピアスを買ったり、壁にかけるお皿を買ったり。
見る物全てが珍しく、一気に一日が終わっていきます。
女の子の一人旅。夜は早めにホステルへ。
誰かと来ていたら夜も観光に出かけたりできましたが、一人なので暗くなる頃にはユースホステルに戻り就寝。
6人部屋の部屋でしたが、私以外は全員ヨーロッパ系の女の子で一人旅で来ている子ばかりでした。
出発前は、ずっと一人でいると寂しいのかなとも思いましたが、一人でなければなかったであろう出会いもありました。
その一つが、私が観光地で写真を撮っていた時、「写真撮ってくれます?」と話しかけてきてくれた香港人の女の子との出会い。
名前は忘れてしまったけれど、キャセイパシフィック航空のスチュワーデスをやっていると言っていました。そして私と同じ一人旅。
せっかくだから一緒に観光しようということになり、半日ぐらい彼女と過ごして、夜はそれぞれのホステルへ。
もう随分前の一期一会の出会いでしたが、記憶の中には鮮明に残っています。
今までの自分の殻を破って、様々なことにチャレンジできるのが留学の醍醐味だと思っています。そして一人旅も、私にとって自分への挑戦の一つでした。