8000体の人形を相続
Saargemünd(フランスとドイツの国境にある街)に住む、Marie-Noëlle Beckさん(60歳)が亡くなった叔母(†89歳)の家を相続したところ、
家の中に8000体もの人形が見つかった。地下の部屋、物置小屋など、家中の至るところに人形がしまわれていて、唯一人形が一体も見られなかったのは、台所とリビングだけだった。
ベビーカー、食器、椅子など、ありとあらゆる人形用のおもちゃまで揃い、人形も髪の毛があるもの無いもの、陶器製のものからプラスチック製のものまで様々だ。
驚いたことに、Beckさんの叔母が自身で購入した人形は一体もなく、全てごみとして捨てられていたものを拾って集めたものだった。
日によっては、一日に数体見つけることもあったようだ。拾ってきた人形は、まず家で丁寧に洗い、髪をとかし、洋服もこしらえてあげたということだ。
人形の腕や足といったパーツも収集しており、それらは壊れた人形を修理するのに使っていた。そうこうするうちに、人形コレクターの叔母は近所でも有名になり、ごみ収集係の作業員たちまでもが、捨てられている人形を見つける度、Beckさんの叔母のところまで持ってきてくれたそうだ。
Beckさんは気に入ったいくつかの人形は叔母との思い出に手元に置いておくことに決めたが、残りは新聞の広告欄やインターネットで売ることにした。
「すでに手放したものもいくつかあるけれど、それらは全て病院や老人ホームに寄付したわ」
「おばが天国からみてるもの。一つだってごみとして捨てることはしないわ」
そう、Beckさんは心に決めた。
世の中にはいろいろな収集家がいますが、大抵は購入したりしたものをそのままの状態で保管するというのが多いように思います。
Beckさんの叔母さんのように、ごみとして捨てられたものを自らの器量で蘇らせ、コレクションとして大切に保管された方はそういらっしゃらないのではないでしょうか。
叔母さんが大切にしていた人形たちが、新たな境地で皆に愛でられるといいですね。
編集 BY MAIKO
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