脂肪量を調節できる新たな培養肉の開発
手始めにウサギの細胞から作った新しい培養肉を食べたところ、まさに本格的なお肉の食感と味わいだったそうだ。
カナダ、マクマスター大学の研究グループが開発している培養肉は、好みの厚さや大きさに形成できるだけでなく、脂肪の量を調整して霜降りにすることだってできるという。
これまで開発されてきた培養肉では難しかった特徴だ。
「私たちが開発しているのはお肉の板です。消費者は自分の好みの脂肪分を含んだ肉を買えるようになるでしょう。ちょうど牛乳のようにね」と、研究グループのラビ・セルバガナパシー氏は話す。
‐中略‐
大量生産も可能なこの技術は将来的に、牛肉・豚肉・鶏肉などの培養肉に使用することが考えられているという。
環境負荷の高い食肉生産を持続可能なものに
この研究のきっかけになったのは、世界的な食肉供給問題であるそうだ。
経済発展によって各国で食肉の需要が増しているが、今行われている食肉生産は土地や水資源への負荷が大きく、しかもかなりの量の温室効果ガスまで発生してしまう。
「今の食肉生産は持続可能ではありません。それを作る別の方法がきっとあるでしょう。」
家畜を育てることのない培養肉の生産は、畜産よりもずっと持続可能かつ衛生的で、しかも無駄が少ないとセルバガナパシー氏らは指摘する。
これまでいくつか培養肉が開発されてきたが、セルバガナパシー氏らは自分たちのやり方こそがベストだと信じている。
この技術の商業化を進めるために、すでにスタートアップを設立したとのことだ。
提供元: excite. ニュース
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52298598/?period=1
世界中の食文化の変化で牛肉への需要が急激に増している話は、ずいぶん前から聞かれていました。
単に牛の供給が追い付かないというだけでなく、その背景には深刻な環境問題も付随されていましたね。
それが今回の開発が上手くいけば、人間のおいしい牛肉を食べたい願望も満たされ、かつ環境への懸念材料も減るということです。
いつの日か、おいしい自分好みの牛肉をカスタマイズできる日が来そうですね!
編集 BY MAIKO
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